オデッセイのリミテッドでは、これをやられるだけで負けた気分になった。トーメントでは、1ターン目にルートワラを出されるだけで、ライフが半分近く削られた。ようは何をいいたいかってーと、リミテッドでの勝ちパターン及び定石を考えてみたいってこと。リミテッドは、よく運ゲーと言われるが俺から言わせれば構築よりも実力が問われるものだと思っているし、勝つための定石があるものだと思っている。事実、俺の仲間内でも勝ち組は相変わらず勝ち組で、負け組は相変わらず負け組。負ける人に限って「土地事故」だの「上家とかぶった」だの言い訳をよく言う。そんなんじゃ一生勝てませんぜ旦那。まぁ、俺も言う事もあるけどね(笑)とりあえず、自分への自責も込めてあらためて考えていきたいと言う事で。

さて、オンスロートブロックはオデッセイの時とは考え方がえらい違う。とりあえずよく巷で言われているのは、青の弱体化、白緑はタブー、緑がファッティ、赤最強、レジェンドマジゴッド。とりあえず、レギオンの導入で待望の青の除去「残響の追跡者/Echo Tracer」が加わったと言え、まだまだ青の使いづらい感は否めない。

とりあえず、この環境での組み合わせにどういうものがあるのかを検討してみる。基本的に2色で構成するなら下の10通りになる。

◆白青
◆白赤
◆白黒
◆白緑
◆青赤
◆青黒
◆青緑
◆赤黒
◆赤緑
◆黒緑

レギオン導入前に特に人気のある組み合わせ、いわゆるアーキタイプと呼ばれるものは以下の通りだった。
※◎がアーキタイプ

◆白青
◆白赤 ◎
◆白黒
◆白緑
◆青赤 ◎
◆青黒
◆青緑
◆赤黒 ◎
◆赤緑 ◎
◆黒緑 ◎

この時点ではっきりと解っている事は、赤はどの色と組み合わせても良かったことである。「ショック」「陽光の突風」「狙いすましたなだれ」「溶岩使いの技」等、コモンカードだけでも除去がこれだけあり、「スカークの猛士」「乱打する岩角獣」の嫌らしい2拓を迫る変異クリーチャー。そしてなんといっても「火花鍛冶」。オデッセイの「野生の雑種犬」「セファリッドの物あさり」に匹敵するゴッドコモンクリーチャーである。

次に人気のある色は「黒」と「緑」。

まずは黒から。最強除去スペルの名高い「残酷な蘇生」。何故に相手のクリーチャーを除去して墓地のゾンビを回収できるのか?この意味不明なアドバンテージは勝負に大きな影響を与える。赤の除去ではどうしようもない「戦慄をなすものヴィザラ」や「悪辣な精霊シルヴォス」等のゴッドレジェンドどもを除去できるのも強み。それ以外の除去は「疑惑の冠」「虫潰し」とちょっと頼りないが、それでもやはり除去は必要なものであり、あれば当然使うのが常。クリーチャーは、この環境で最強コモンの名高い「ナントゥーコの鞘虫」を筆頭に、1対3トレードをしかける「憑依された死者」、嫌なシステムクリーチャーを葬る「ただれたゴブリン」、畏怖能力を持つ「切り刻まれた軍勢」、同色対決のエンドカード「アヌーリッドの濁り水潜り」等、優秀なクリーチャーがそろっている。しかし、俺が一番評価しているのは「腐敗を導く者」である。こいつがいれば良くも悪くも試合展開は早くなり、例え相手のデッキに「戦慄をなすものヴィザラ」がいようとも出る前に試合を終わらせる事ができる。

緑が評価されているのはサイズと良く言われるが、あきらかに他の色とは同じマナ域でも1まわり大きいサイズで設定されているのがわかるだろう。「うなるアンドラック」「毒吐きゴルナ」「樹皮革のやっかいもの」コモンだけでもこれだけいるのにアンコモン、レアを加えると訳が分からないサイズが飛び出してくる。と言っても殴るだけの単細胞馬鹿では無く、緑は今回小回りの効いた戦略もできるから始末におけない。変異クリーチャーを一方的に倒せるサイズでありながら2マナで出てくる「エルフの戦士」。この環境化で白緑をタブーと言わしめた「幸運を祈るもの」。ビーストだらけの緑にさらにアドバンテージを与える「ワイアウッドの野人」、しかも人気のあるアーキタイプ「赤」「黒」それぞれにもビーストがいるって言うんだからたまったもんじゃない。最強チャームの「活力の魔除け」も護身用にどうぞ。

白。個人的には好きな色だ。飛行を持つ「疾風衣の侵略者」「急降下爆撃兵」や、先制を持つ白の主砲クリーチャー「ダールの槍騎兵」、そしてナイスプリベンターの「戦場の衛生兵」「ダールの癒し手」2マナ2/2で相手にプレッシャーをかける「栄光の探求者」も忘れてはいけない。万能除去「平和な心」に、比較的遅い順目で取れる「砂の皮膚」万能チャーム「篤信の魔除け」等、コモンにほとんど無駄カードが無い。ドラフトでも2週目で結構いいカードが残っている事も多い。ただ「毒吐きゴルナ」等のがっちり飛行ブロッククリーチャーを出されるとピタッと止まってしまうパンチ力の無さが玉に傷。まぁ、その辺は他の色との組み合わせでなんとかカバーしましょう。

今回最弱説の強い青。とにかく除去がほとんど無く、クリーチャーが貧弱。頼みの飛行クリーチャーも白で事足りるといいとこ無し。しかし、今回のブロックのテーマである「種族」を最大限に利用できるのは実は青なのである。まぁ、みんなも解っていると思うけどイリュージョンの存在は大きい。そしてレギオンで新しく加わったスリヴァーの存在が、彼らの命運を分ける事になる。とりあえずレギオンの考察は置いといて、今はオンスロートのおさらいを。

注目カードは「映像の造形者」「霧衣の壁」「霧衣の夢幻」等が持つクリーチャータイプを変える能力。特に「霧衣の壁」はタフネス4なので貧弱な青の前線を耐える重要なクリーチャーである。そして青コモンのエース「上昇するエイヴン」4マナ3/2は常識的に考えても強いクリーチャーだ。そして「溶岩使いの技」。このカードは赤のカードだが、どう考えても青と組み合わせる為に生まれてきたようなカードだ。ウィザードがこれを一度装着すればあら不思議、2点火力を飛ばせる砲台と化す。特に変異クリーチャーがひしめきあうこの環境で2点ダメージを毎ターン飛ばせるのは大きい。逆にこれを手に入れる事ができなかった青は正直苦戦をしいられるだろう。

とまぁ、ここまでがオンスロートのおさらいだったのですが、レギオンが新しく加わった事で新しいアーキタイプが生まれ、今までの戦略では一筋縄ではいかなくなってきたのであります。それについては明日の日記にて。レギオンが導入してから1ヶ月。俺がドラフトで得た経験からちょびっと能書きをたれてみたいと。それではー。

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